投稿・批評掲示板


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短詩 六編 - 田中恭平

2016/04/05 (Tue) 19:11:02


 


雨の小唄は 世話をやいて
この町の人間の営みの
香りを 人間臭さを
さっぱり洗って立ち去った




うつくしい森の燃焼
眺めていれば 屋根裏から足音
理由はいらなくて あっても訊かない
嗚呼 うつくしい森の燃焼




楽しかったのは昨晩
きみの泉へ 船が流れ沈んでいったこと
その船は携帯電話でもあって
だからホテルから帰ってきみから連絡がない




子規の四季 子規の死期
四季に子規なく 死期に子規は啼いている
四季の死期
世界の終わりは人間中心主義者の戯言




救うことで救われることがある
その時 スプーンの私は無垢で燃焼する
溶け 独特の匂い発した歓楽街
だれにも気づかれず救われた




ピアニストを撃つな!
(ピアニストが有色人種の場合この限りでない)
(ピアニストがアラーを信仰している場合この限りでない)
(ピアニストがストレートでない場合この限りでない)

 

Re: 短詩 六編 - 中村果実

2016/04/28 (Thu) 22:50:26

どれもすごく面白い詩ですね。本来の意味で、個性的で。

語彙が豊富であり感性、こころの琴線に触れるスピードがはやく繊細な感覚を持っている方でなければ書けない詩だと思いました。

わたしが素敵だな、と思ったのは二と五

理由は無くて、あっても訊かない

救うことで救われることがある

といった逆のことを一つの文章で表現する能力でした。

六もすごく面白くて、人種・宗教・同性愛をすべて肯定するその意思を、この限りでは「ない」と逆の側面から賛同の意を表現している感じ、好きです。

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